こんにちは、souです。
心理学が好きで、過去に20冊以上の本を読んだ経験があります。
それを経て思ったのは、「心理学って全員ある程度は知っておくべきだな」ということです。
さて、先日に下記のようなツイートをしました。
✅成長を止める5つのバイアス
①確証バイアス
②正常性バイアス
③自己奉仕バイアス
④一貫性バイアス
⑤多数派同調バイアスバイアスの存在に気づくことが最も重要なので、最低限これらのバイアスは頭に入れておくと良いですよ😌
— souさん (@jukenkakumeika) February 16, 2021
上記のツイートを深掘りしつつ、具体的なアクションプランも提示します。
過去の記事では中高生に焦点を当てましたが、本記事では誰もが当てはまるバイアスについて紹介しています。
【重要】中高生がかかりやすいバイアス4選目次
成長を止めるバイアス5選
繰り返しですが、成長を止めるバイアスは、下記の5つです。
②正常性バイアス
③自己奉仕バイアス
④一貫性バイアス
⑤多調派同調バイアス
それぞれのバイアスについて、解説していきます。
①確証バイアス
確証バイアスとは、自分にとって都合のいい情報ばかりを無意識のうちに集め、それ以外の情報を無視したり集めようとしなかったりする傾向のことです。
一番分かりやすいのは、血液型で性格を判断することですね。
「A型は几帳面」「B型はマイペース」「O型はおおらか」「AB型は変わり者」など、血液型で人を判断したことがある方は、多いのではないでしょうか?
まる君
A型の人が机をキレイにしているのを見ると、「やっぱりA型だから几帳面なんだな」と思いますよね。
しかし、その机は前日まで、ずっと散らかっていたのかもしれません。
この場合、本当に几帳面かどうかは怪しくなりますよね。
まる君
まる君
souさん
ウェイソン選択課題とは、イギリスの認知心理学者であるペーター・カスカート・ウェイソン氏が1966年に考案した実験のことです。
実験内容は、下記の通りです。
②「カードの片面が偶数ならば、その裏面は赤い」という過程を調べたい
この時、ひっくり返す必要があるカードはどれか?
まる君
souさん
正解は、「4」と「赤」です。
なぜなら、仮説の反例になるのが「偶数が書かれている裏面が、赤色ではないカード」だけだからです。
この考えを日常生活に取り込むことで、確証バイアスを軽減させることができます。
②正常性バイアス
正常性バイアスとは、人が予期しない事態に直面した時、先入観や思い込みが働き、起きていることを正常な範囲だと自動的に考えてしまう心の働きのことです。
一番分かりやすいのは、地震などの災害が起こった時ですね。
大きな被害が出た東日本大震災では、「あれほど巨大な津波が来るとは想像できなかった」と思った人がたくさんいたことが、後の報道によって明らかになりましたよね。
これが、まさに「正常性バイアス」です。
まる君
イソップ物語に、『羊飼いと狼』という話があります。
本来は、「嘘をつくことが良くない」ということを伝える話ですが、正常性バイアスが働いている良い例ですね。
常に、最悪のケースを想定して行動することを心がけることが、正常性バイアスを軽減させるベストな方法です。
③自己奉仕バイアス
自己奉仕バイアスとは、成功した時は自分の能力によるもので、失敗した時は自分ではどうしようもない外的な要因によるものだと思い込む考え方のことです。
代表的な例でいくと、テストの点数ですね。
点数が良かった時は「自分は頭が良いから」と考え、悪かった時は「今回はテスト自体が難しかった」と考えるようなケースです。
まる君
確かにテストが難しかったかもしれませんが、それを言っていると、本当の意味での成長は望めませんよね。
自己奉仕バイアスは、人間の根源的な部分でもあるため、抜け出すことが簡単ではありません。
常に、自分の意見や主張を疑い、相手の視点に立って自分の主張を検証することが大切です。
④一貫性バイアス
一貫性バイアスとは、ある人の過去の態度や行動が、現在(または未来)も変わらず同じ状態であると思い込んでいる状態のことです。
例えば、学生時代に内気だった友達に久しぶりに会ったら、すっかり別人のようになっていて驚いたというのは、一貫性バイアスにかかっているからです。
冷静に考えてみると、久しぶりに会った友達が変わっているのは当たり前ですよね。
まる君
また、ゴミ拾いなどの奉仕活動をしている人を見て、「過去にもしてきたのだろう、そして、これからもしていくのだろう」と思い込んでしまうことも、一貫性バイアスが働いているからです。
実際には、友達とのゲームの罰ゲームかもしれませんし、その日だけたまたまやっていたのかもしれません。
真偽は分かりませんが、バイアスが働くと勝手に都合良く解釈してしまうわけですね。
「人間は常に変換するもの」や「今だけかもしれない」といった、フェアな目線を持つことが大切です。
⑤多調派同調バイアス
多調派同調バイアスとは、どのように行動するべきか迷った時に、周囲の人と同じ行動を取ることが安全と判断する心理傾向のことです。
【危険】詐欺師が使う心理学のテクニック5選【悪用厳禁です】でも解説した、『円卓のナプキン理論』と似ていますね。
【危険】詐欺師が使う心理学のテクニック5選【悪用厳禁です】有名なのは、2003年に起きた、韓国の地下鉄火災事件ですね。
これは、先述した『正常性バイアス』と『多調派同調バイアス』が合わさった例です。
「こんなこと起きないだろう」と思うと同時に、「誰も逃げていないから大丈夫だ」と判断し、逃げ出さなかったわけですね。
多調派同調バイアスを軽減させるためには、周りと自分を切り離して考えることが大切です。
バイアスにかからない方法
ここまで5つのバイアスについて解説しましたが、勘の良い方ならお気づきかもしれません。
そうです、バイアスにかからないことは不可能です。
というのも、バイアスは人間が生きていく上で必要不可欠なものだからです。
バイアスの存在を知り、そういった混入があるのかを知っているか否かです。
色んなバイアスの存在を知っていることで、相手に対する見方や接し方を一歩下がった視点で見直すことができます。
そこから、相手に対する新たな気づきや対人関係の構築も始まるわけですね。
「初めて聞いたバイアスがあったよ!」って方は、アウトプットの意味も踏まえて、ぜひ周りの人にも友達にも教えてあげてください。
では、また。
コメントを残す