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【書評】『内定者への手紙ーTOP1%に近づく最強の文章化術』の要約と感想

【書評】『内定者への手紙ーTOP1%に近づく最強の文章化術』の要約と感想

こんにちは、souです。

今回は、北野唯我さんが書かれた『内定者への手紙ーTOP1%に近づく最強の文章化術』について解説していきます。

前回、内定者の手紙1についての要約もしているので、合わせてご覧ください。

【書評】『内定者への手紙「仕事が遅い人」と呼ばれないための、10のチェックリスト 』の要約と感想 【書評】『内定者への手紙〜「仕事が遅い人」と呼ばれないための、10のチェックリスト』の要約と感想

前巻では、「仕事ができる人になるための準備」が主な内容でした。
今回は、「仕事ができる人の文章術」がテーマです。より具体的に、仕事ができる人になるための方法が書かれているので、ぜひ参考にしてください。

仕事ができる人は、100%文章化も早い

まず大前提として、仕事ができる人は、文章化も早いです。
言い換えると、仕事は「文章化のスピード」で決まっているということ。

確かに、同じ文字数を打つなら、早いにこしたことはありませんよね。

・1,000字の文章を、30分で書く人
・2,000字の文章を、30分で書く人

両者を比べたら、おそらく後者のほうが仕事スピードは早いはず。
ここまで聞くと、「文章を書くだけが仕事じゃないでしょ!」と思うかもしれませんね。そんなあなたに、あるデータを共有します。

平均的なビジネスパーソンは、一日あたり1,000〜3,000文字程度の文章を書くと言われています。
その反面、ビジネスパーソンの7割以上が、自分のメール文章に不安を持っているのです。

文章力が上がるだけで、突き抜けたビジネスパーソンになれるわけですね!

souさん

本書では、ステップを踏んで、上位1%になるための文章術が書かれていました。
ぜひ一緒に、圧倒的なビジネスパーソンに近づきましょう。

言語化のスピードを上げるための3つのポイント

言語化のスピードを上げるための3つのポイント

あなたは、これまでの人生で「報告が下手」「分かりづらい」と言われたことがありますか?また、自分自身で感じたことがありますか?

もし答えが「イエス」なら、これから話す3つのポイントを意識してください。
そうすれば、この問題は解決します。

①目的ファーストの法則
②動詞の法則
③短文の法則

聞いたことあるものもあれば、初めて聞くものもあると思います。
どれも大切なポイントなので、必ず頭に入れておいてください。

では、それぞれのポイントについて見ていきましょう。

①目的ファーストの法則

目的ファーストの法則とは、話す目的が「相談」か「意思決定」かを、まず伝えてからスタートすることを言います。
【書評】「コンサル1年目が学ぶこと」の要約と感想【圧倒的なビジネスマンになれます】で書いた、結論ファーストと似ていますね。

【書評】「コンサル1年目が学ぶこと」の要約と感想【圧倒的なビジネスマンになれます】 【書評】「コンサル1年目が学ぶこと」の要約と感想【圧倒的なビジネスマンになれます】

より具体的にいうと、①目的と、②所要時間の2つを伝えることです。
シンプルなことに見えますが、これだけでも多くの問題が解決できます。

私たちが職場に入って、まず初めに意識すべきことは、会話の冒頭で、相談・共有・意思決定のどれなのかを伝えることです。

・相談があります(相談)
・これは情報共有です(共有)
・意思決定が欲しいです(意思決定)

このようにして伝えることで、受け手がなんの話をするのかが理解できます。
なんの話かが分からないときと比べると、グッとストレスが減るわけですね。

ただ、この伝え方では、まだ「80点」です。
ここに所要時間を加えることで、限りなく「100点」に近づきます。

・相談があります。10分で終わります
・意思決定して欲しいことがあります。重要な話ですので、30分はかかるかもしれません

なぜ、所要時間を加えるべきなのか?
それは、「時間」が最も貴重な経営資源だからです。

仕事ができる人が、重要事項に時間を使うことは、決して嫌なことではありません。
ただ、大して重要ではないことに、多くの時間を取られることは、絶対に避けたいのです。

大好きな人との会話は楽しいですが、校長先生の長ったらい話はストレスが溜まりますよね。これと同じことが、仕事でも起こるわけです。

行き先が分からない会話にならないよう、「どんな内容なのか」「どれくらいかかるのか」を、先に伝えておくことが重要なんですね。

時間は平等に与えられているものだからこそ、価値がありますね!

souさん

②動詞の法則

動詞の法則とは、重要な結論には、必ず「動詞」を入れることです。
正確にいうと、「動詞チェックの法則」と言います。

まず、下記の文章を見てください。

・「いい文章の書き方について」
・「営業進捗ミーティングについて」

一見、なんの問題もないように気がしますよね。
ただ、実はこの文章には結論がないのです。

「結論がない」とは、どういうことか?
この答えが、“動詞”なんです。

ビジネス文章の結論は「Do」から「Don’t」の2つしかありません。「やる」か「やらないか」ですね。

当然、「やる・やらない」だけだと、重要なポイントが抜けてしまうことがあります。
ここでようやく登場するのが、「5W1H」です。

では、この話を踏まえて、先ほどの文章を改善してみましょう。

・いい文章の書き方について→いい文章の書き方をご紹介します
・営業進捗ミーティングについて→組織改編の進捗共有&ご相談

上の文章では、“紹介する”。下の文章では、“共有(する)”と“相談(する)”という結論(動詞)が入っています。
こうやってみると、グッと分かりやすくなりましたよね。

ただ、これで終わりではありません!

souさん

ここで登場するのが、「結論ファースト」の法則です。
先ほど解説した通り、ビジネスの世界では、結論を最初に持ってくることが必須です。

結論ファーストを踏まえると、下記のようになります。

・いい文章の書き方をご紹介します→【ご紹介】いい文章の書き方について
・組織改編の進捗共有&ご相談→【共有&相談】組織改編について

こうやってみると、最初の文章より、かなり分かりやすくなりましたよね。

これはちょっと余談ですが、【】を使うことでメールの開封率が上がったというデータがあります。

確かに有名ブロガーは、タイトルに【】を使うことが多いですよね!

souさん

③短文の法則

短文の法則とは、迷ったら、とにかく一文を「短く切って」伝えることを言います。

小説などを読んでいると、「長い文章を書く人=文章が上手い人」という印象をもちますよね。
実際、私もそんな印象を持っていました。ですが、実はその逆です。

ビジネスの世界では、「1スライド1メッセージ」と呼ばれる、有名な言葉がありますよね。
プレゼンが上手い人は当たり前にやっていることですが、やってみると案外難しいです。

大学のレポートや講義でやってみると良いですね!

souさん

文章は、とにかく短く切りましょう。
具体的には、修飾語(「かっこいい」「すごい」など)や接続詞(「そして」「しかし」など)を最小限に抑える。これだけでもグッと分かりやすい文章になります。

究極に美しい文章とは、「文字数に対する情報量の割合が高い文章」のことを言います。
これを実現するために意識すべきなのが、「一文を40文字以内、できれば20文字以内に抑える」という方法です。

大量に情報が入っているのに、短くて分かりやすい。数学や物理の公式が、これに当てはまりますよね。数学や物理の公式のような、短くて内容の詰まった文章が書けると、最高のビジネスパーソンになれます。

ちなみに、本記事も「短文の法則」を意識して書いています。
見返してみてください。大体、一文が20文字以内、長くても40文字以内になっているはずです。

文章がうまくない人がハマっている3つの罠

文章がうまくない人がハマっている3つの罠

文章がうまく書けないのには、理由があります。
その理由はさまざまですが、下記の3つの罠にハマっていることが多いです。

①解釈不分裂の罠
②解釈迷子の罠
③共感力不足の罠

それぞれの罠について、見ていきましょう。

①解釈不分裂の罠

まず初めに、次の文章を読んでください。

「大変嬉しいことに、売上目標が10億円のところ、必死の営業努力と市場環境の後押しによって、目標を大幅に達成し、今期の売上が11億円に着地しました」

いかがでしょうか?
これを良い文章だと思った方は、まだ文章を書くのが苦手と言えるでしょう。

まる君

何が良くないんですか?
事実と解釈がごちゃ混ぜになっているからだよ!

souさん

この、事実と解釈がごちゃ混ぜになっている状態が、まさに、解釈不分裂の罠にハマっている状態なんです。

解釈と事実は、別物です。
ここを分けて伝えないと、受け取り側が理解しづらい文章になってしまいます。

コンサルティングファーム出身の人が書いた、ロジカルシンキング系の本では必ず出てくる話に、「空・雨・傘構文」というものがあります。まずは、下記の文章を見てください。
・遠くの空に積乱雲を見つけた
・今にも雨が降りそうだと私は思った
・だからあなたは傘を持って出かけるべきだ

ここで考えて頂きたいのが、このとき「空」が何を示しているのか?
また、「雨」と「傘」は何を示しているのか?ということです。

結論から言うと、空=事実、雨=解釈、傘=示唆、となります。

事実と解釈(と示唆)の違い
・事実…ありのままに起きたこと。あなたなりの意味づけがない情報。
・解釈…事実に対して、あなたなりの意味づけがある情報。
・示唆…解釈をした情報に基づいて、相手への意味づけがある情報。

ここで重要なのが、「空と雨をきちんと分けて書く(話す)こと」です。
では、これを踏まえて、先ほどの文章を改善してみましょう。

「今期の売上は、目標10億円に対して、11億円に着地しました。この好調の理由は、必死の営業努力と市場環境の後押しの2つだと考えております」

このように、事実と解釈を2文に分けるだけで、一気にビジネス文章は分かりやすくなるのです。

②解釈迷子の罠

解釈については、先ほど触れた通りです。
この「解釈迷子の罠」には、具体的に次の2つのパターンがあります。

①文章や話の中にそもそも解釈自体がない状態
②解釈が上司や顧客と大きくブレてしまっている状態

それぞれの罠については本書を見て頂きたいのですが、ここでは、解釈迷子から脱却する方法を2つご紹介します。

1.GBNという、シンプルな解釈を加える

GBNとは、Good(良い)、Bad(悪い)、Not Sure(分からない)の頭文字をとったものです。
物事はすべて、この3つのうち、どれかで解釈することができます。

例えば、あなたが営業マンで、先月の売上が100万円だったとします。
このとき、GBNの解釈を加えるとは、下記のパターンのうち、どれかを選ぶということです。

①先月の売上は100万円でした。私としては、好調(G)だと思っています
②先月の売上は100万円でした。私としては、不調(B)だと思っています
③先月の売上は100万円でした。私としては、好調か、不調なのか、まだ判断できません(N)

ここでする解釈は、間違いの可能性があります。
ただ、それでも「自分なりの解釈」をすべきです。

というのも、解釈をしないということは、代替可能な存在であることを認めることだからです。

何も言わないよりは、意見を言うべきです!

souさん

2.解釈の尺度を広げる

ここまでで、仕事ができる人たちと対等に会話するための土台ができました。
次に意識すべきが、「解釈の尺度を広げる」ということです。

具体的には、「40代までに業界のTop1%の人と仕事をする」ということです。

彼ら(彼女ら)と働くことで、仕事の質やスタンスを間近でみることができます。
そうすれば、勝手に解釈の幅が広がっていくのです。

ここは、頭を使ってとにかく行動し続けるのみですね!

souさん

③共感力不足の罠

共感力不足とは、言っている内容は正しいが、相手が理解しやすい例え話や、共感できる話の量が少なすぎるということです。
その結果、相手に無視されてしまうのです。

例えば、ビジネス系のYouTubeで有名な方として、マコなり社長や両学長がいますよね。
彼らの動画が人気なのは、コンテンツ自体が良いことはもちろん、動画内での例え話や共感できるエピソードが盛り込まれているからが大きな要因です。

学生時代を思い返してみても、人気の先生って例え話が上手かったり、共感してくれる先生でしたよね。共感力は、どの環境においても重要なスキルなのです。

私も共感力を高めるために、YouTubeで1分に1回くらい例え話や少し笑える話を入れています。
こういったトレーニングをすることで、初めましての人と話をしても、すんなり会話することができるようになりました。

ちなみに、もともと人見知りです…

souさん

まとめ:文章力は最強の武器

まとめ:文章力は最強の武器

冒頭でも書いたように、文章力は10年使える、ビジネスパーソン必須のスキルです。
私も、毎日5,000〜10,000字を書きながら、文章力を鍛えています。そのおかげもあって、「文章上手いね」とか「ブログ読みやすいよ」と言ってもらえるようになりました。

気になる方は、WritingHacksを受けてみてください。

私は、講師の沖ケイタさんの書生で、ビッチリ3ヶ月しごかれました。
そのおかげで今の文章力が手に入ったので、10年使えるスキルを手に入れたい方は、ぜひチェックしてみてください。

内定者の手紙シリーズは、これからも続くそうなので、また要約しますね。
気になった方は、実際に読んでみてください。

では、また。

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