こんにちは、souです。
今回は、堀田はるなさんが書かれた「モンテッソーリメソッド」について解説していきます。
モンテッソーリメソッドって、聞いたことありますか?
私は、この本を読んで初めて知りました。
結論からお伝えすると、「自立した子どもを育てる方法」。
これが、モンテッソーリメソッドです。
本の中から、特に重要だと思った3つのポイントについて解説していきます。
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目次
モンテッソーリメソッドでどんな人が育つか?
まず初めに、問題です。
下記の人たちに共通するものは、なんでしょうか?
・ジェフ・ベゾス
・アンネ・フランク
・ジョージ・クルーニー
・バラク・オバマ
・マーク・ザッカーバーグ
・藤井聡太
勘のいい方なら分かりますよね。
そうです、モンテッソーリ・メソッドで育った人たちです。
これだけ名だたる有名人が、モンテッソーリ・メソッドで育っているっていうのも、すごいですよね。
souさん
Googleが取り入れている、『20%ルール』ってありますよね?
今やほとんどの人が使っている「Gmail」や「Googleマップ」も、この20%の時間から生まれています。
そんな『20%ルール』を作り出したのが、Google創業者のラリー・ページとセルゲイ・ブリンの2人です。
そして、この2人はモンテッソーリ・スクールの出身なんですね。
つまり、「モンテッソーリメソッドが今の私たちの生活を支えている」と言ってもいいわけです。
souさん
モンテッソーリメソッドの基本
ここからは、モンテッソーリメソッドの基本的なやり方について解説していきます。
結論から言うと、下記の3つが、モンテッソーリメソッドの基本です。
・基本2「生き方の基礎となる体験を提供する」
・基本3「敏感期に基づいた関わりをする」
それぞれについて、見ていきましょう。
基本1「子どもの自主性を最大限にサポートする」
繰り返しですが、モンテッソーリメソッドは、「子どもが主体的に動く人になるための子育て術」です。
手伝いはOKですが、代わりにやってあげるのはNGです。言い換えると、親がやるべきは「環境を整えてあげること」という意味です。
あるいは、子どもがもう少しでできそうな何かに取り組んでいる時、手を出さずに見守ってあげる。そして、挑戦が限界を迎えた時、ちょうど良いタイミングを見計らって「お手伝いしようか?」と声をかける。
これも、環境を整えている、良い例ですよね。
『手伝っても良いけど、代わりにやってあげるのはNG。
行動を促すために、環境を整えてあげる。そして、必要な時だけ、少し手助けする。』
主体的に動く人になるために親がやるべきことは、たったこれだけなんです。
基本2「生き方の基礎となる体験を提供する」
モンテッソーリ・スクール、通称「子どもの家」では、決まった勉強を教えていません。
部屋にあるいろんな教具に触れて、自分で活動することによって、人生で必要となる能力を伸ばしていきます。
souさん
もっと面白いのが、教具そのものに誤りを訂正する機能が備わっていることです。
なので、先生が指摘しなくても、自分でミスに気付くわけですね。
ビジネスの世界では、ベンチャー成功の秘訣として、「フェイルファスト」という言葉があります。
ユニクロを作った柳生さんも「一勝九敗」とおっしゃっていましたが、まさにこれです。
「誰よりも早く失敗し、それを繰り返す中で改善することで、大きな成功につながっていく」ということですね。
基本3「敏感期に基づいた関わりをする」
敏感期とは、もともと生物学の言葉です。
生き物には、成長の過程で「ある特定の機能」を成長させるために、「特別な感受性」を持つ時期があります。
なのに、なんでこんなことができるかというと、「生まれたばかりの幼虫には、光に対する特別な感受性があるから」と言われています。
この特別な感受性を持つ時期が、「敏感期」です。
そんな敏感期は、人間においては下記の4つがあると言われています。
・②感覚の敏感期
・③運動の敏感期
・④言語の敏感期
それぞれの敏感期に、どんな関わり方をすれば良いのかについて、解説していきます。
①秩序の敏感期
秩序の敏感期は、「2〜3歳ごろ」です。
この時期は、「イヤイヤ期」とも呼ばれますね。
親にとっては、理解し難いこだわりを持つこの時期は、環境に適応していくために、子どもの内面では、とても重大なことが起こっています。
そうですね、分かりやすいように「ボリビア」にでもしましょう。
朝起きたらボリビアにいて、地図も時計もない。
さらには、現地の人がしゃべっている言葉もわからない。
まる君
大人の私たちでも、この状況はかなり不安ですよね。
それでもここで生きていかないといけないとしたら、必死に周りを探して、どうにか適応していこうとしますよね。
2歳から3歳の子どもは、毎日このようにして過ごしています。
推理小説の主人公が事件の手がかりを探すように、身の回りの物事一つひとつに整理をつけて、わかった順序から秩序立てていくんです。
では、ここで想像してみてください。
これほど大変な思いをしてようやく慣れ親しんだ環境なのに、そうとは知らずに、不意に椅子の位置を動かされてしまったら、たまったもんじゃないですよね。
この時期に、今説明したような特性があることを理解するだけでも大丈夫です。
無理に何かをしようとするのではなく、子どものこだわりに対して、付き合ってあげましょう。
②感覚の敏感期
感覚の敏感期は、「3〜6歳ごろ」です。
この時期の子どもは、とにかく、手に触れる感触に夢中になります。
子どもを公園に連れて行ったとき、これまでは走り回っていたのに、急に砂場で砂を触ってビックリしたという経験はありませんか?
souさん
3歳から6歳は、感覚的な刺激を通して物事を理解したり、概念を捉えたりする期間です。
言い換えると、物事の本質を理解しようとする時期です。
砂場で砂をいじる子どもは、まさにこれですね。
ザラザラの砂やゴツゴツした石などを手に触れたときの刺激に夢中になるんです。
「小さい頃からスポーツをさせたほうが良い」といったことを耳にしますが、これは体の機能的にも正しい理屈なんです。
この時期は、とにかくいろんなことをやらせてあげましょう。
③運動の敏感期
運動の敏感期は、「生まれてから4歳半ごろまで」です。
子どもは、この時期までに動かしたいように体をコントロールするようになります。
体を動かすというと、公園で走り回ることを想像するかもしれません。
ハサミで切る。のりで貼る。折り紙を折る。これも立派な運動です。
今、説明した運動は、微細運動といって、「指先」を動かすような動作を指します。
この他にも、「腕や手」を動かす運動や「体全体」を大きく動かす運動があります。
公園を走らせたり、鉄棒にぶら下がってみたりと、腕や手などをはじめとする、いろんな部位を使う運動をするのが理想です。
④言語の敏感期
言語の敏感期は、「生まれてから6歳ごろまで」です。
この時期は、とにかく言葉を習得します。
2歳児の語彙は「200〜300」と言われていますが、3歳児になると「1000語程度」になって、日常のやり取りに困らないようになります。
そして、質問期と呼ばれる4歳になるとさらに増えて、6歳ごろになると「1万4000語」になると言われています。
この時期は、とにかく見よう見まねで言葉を習得しようとします。
こうすることで、大きくなったときに、違う言語を話せる確率がグンと上がります。
自立した子どもの育て方
ここまで読んだ方は、モンテッソーリメソッドの基礎については、大体理解できましたね。
ただ、これだけで今日からモンテッソーリメソッドができるかというと、そうではありません。
この本では、10個の具体的な方法が書かれていましたが、中でも重要だと思った3つの方法を紹介します。
・②「褒める」よりも「共感」する
・③会話するときはスマホを使わない
では、それぞれの方法について、解説していきます。
①子供に選択させる
自分のことを誰かに決められるのが好きな人は、おそらくいないですよね。
同じように、子どもも自分のことは自分で決めたいと思っています。
モンテッソーリメソッドの基本のところで、手伝いはOKだけど、代わりにやるのはNGという話をしましたよね。
ここでも、子ども主体で考えます。
また、おやつの中から何を食べるのかを選ばせるのも、効果的な手段です。
親は量のコントロールだけをして、何を食べさせるかは子ども自身で決めてもらう。
こうすることで、単に好きなものを選ぶだけではなく、自分の選択に責任を持つことにも繋がります。
②「褒める」よりも「共感」する
褒められたら誰だって嬉しいですよね。
ただ、子どもの場合は、褒めるよりも共感したほうが喜びます。
自分ではなかなか外せないボタンを外せたとき、ずっとできなかったパズルができたとき、子どもは「やった!できた!」という達成感に浸ります。
この気持ちを言葉で伝えてくる子どももいれば、静かに満足そうにする子どももいます。
体操のお兄さんのように、いつも元気な調子で褒めなくても大丈夫です。
子どものテンションに合わせて、一緒に喜んであげましょう。
③会話するときはスマホを使わない
今やスマートフォンは、ほとんどの人が持っている時代ですよね。
その反面、スマホをいじりながら会話することも多いのではないでしょうか?
大人同士でもよくないことですが、この時期の子どもは、特に「大人の気持ちがこちらに向いているか」に敏感です。
これが続くと、いつの間にか子どもとの間に溝ができてしまう…
なんてことになりかねません。
子どもと一緒にいるときは、スマホをしまって、しっかりと目を見て話しましょう。
まとめ:環境を整えて、あとは見守る
ここまで環境を整えることの大切さを、繰り返し話してきました。
環境を整え終わったら、あとは「気長に見守る」だけです。
命の危機にさらされない限りは、できる限り子どもの好きなようにやらせましょう。
これで、主体的な子どもが育っていきます。
私も、もし子どもができたときは、この本の内容から抜粋して、自主的な子どもを育てようと思いました。
小さいお子さんがいる方はもちろん、子どもに携わる仕事をされている方は、ぜひ一度読んでみてください。
では、また。
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