こんにちは、受験革命ラボのsouです。
今回は医学博士である加藤俊徳さんの著書「頭の中がみるみるシャープになる脳の教科書」という本を紹介していきます。
「効率良く脳を鍛えたい…」
「学校の成績は良かったのに、仕事で思うように成果が出せない…」
そんな方は本記事を読むことで正しい脳の鍛え方を知ることができるので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
「脳番地」とは?
この脳番地という言葉は著者の加藤さんが提唱している概念なので、聞いたことがない方が多いと思います。
ちなみに私も、この本を読むまでは一度も聞いたことがありませんでした。
初めに、この脳番地というものをわかりやすく解説していきます。
まず、脳には1000億個を超える神経細胞が存在しています。
その中で、同じような働きをする細胞同士が集まって、脳細胞集団というものを構成しているそうです。
そして、この細胞集団はそれぞれの働きによって脳内に「基地」を持っています。
この脳細胞集団と脳細胞集団がよりどころとしている基地のことを「脳番地」と呼んでいます。
少し難しいので、ここだけ理解しておけば大丈夫です。
東京でいうと、若者が集まるなら原宿、待ち合わせなら渋谷の駅前、買い物といったら新宿といったイメージですね。
そんな脳番地には、以下の8種類があると言います。
・感情系
・伝達系
・理解系
・運動系
・聴覚系
・視覚系
・記憶系
この中で自分に足りない部分を鍛えることで、脳が活性化していくわけです。
これは後でも登場するので、軽く頭に入れておいてください。
脳番地を刺激する3つのポイント
先ほど8種類の脳番地を紹介しましたが、効果的に脳を鍛えるためには以下の3つのポイントに気をつけなければいけません。
②脳の癖を知る
③したい思考で発想する
それぞれのポイントについて解説していきます。
①日常の習慣を見直す
例えば、これまで1日の食費を2,000円で過ごしていた人が、急に「明日から1,000円で過ごして下さい」と言われても難しいですよね。
なぜなら、1日2,000円で過ごすことがその人の習慣になっていたからです。
受験生であれば、眠いのにも関わらずダラダラと12時間勉強しているのは、もしかすると悪い習慣かもしれません。
というのも、1日のうちに同じ脳番地を使える時間は8〜10時間と言われているからです。
眠い時は、途中で休憩したり、気分転換に何か違うことをしたりする必要があるわけです。
このように、まずは自分の日常生活を見直してみましょう。
②脳の癖を知る
脳には2種類の癖があると言われています。
1つが万人に共通する癖で、もう1つがそれぞれの人が持っている固有の癖です。
万人に共通する癖とは、「褒められると喜ぶ」や「締め切りを決めることで集中して取り組める」などの人間の脳が元々持っているものです。
これに対し、それぞれの人が持っている固有の癖とは、「漫画を読むのは好きだけど本を読むのは嫌い」という人をイメージすると分かりやすいと思います。
このような人は活字から場面を想像するという思考回路が弱いため、絵を見ながら文章を読まないと内容を理解しづらいのです。
脳番地でいうと、『思考系脳番地が弱い』ことになります。
しかし、道がないタスクをするためには、道路工事から始めなければいけません。
そのため、通常よりも時間がかかってしまい、途中で投げ出す確率が高くなります。
これを克服するためのトレーニング方法は、第3章で詳しく解説していきます。
まずは、自分の脳にはどんな癖があるのかを理解しましょう。
③したい思考で発想する
受験生であれば、先生や親から「勉強しなさい」と言われる
社会人であれば、上司から「この仕事やっておいて」と言われる
このように、いつの間にか「やらなければいけない」と思いながら行動している場合が多くあります。
もしかすると、この動画を見て下さっているあなたも、「勉強をしなければいけないもの」と思いこんでいるかもしれません。
しかし、これだと受け身になるため、脳が上手く活性化してくれません。
例えば、「サッカーの試合を見たい」と思ってテレビをつけた時と、たまたま放送していたサッカーの試合を見る時では、最初の意識に大きな違いが生まれます。
前者こそが「したい思考」の発想であり、この思考こそが望んでいる情報を積極的にたぐり寄せる考え方です。
この「したい思考」を日常生活でも意識してみましょう。
効率良く脳を鍛える方法
途中で少しだけ解説した、脳番地の8種類を覚えていますか?
軽く復習すると、以下の8つです。
・感情系
・伝達系
・理解系
・運動系
・聴覚系
・視覚系
・記憶系
今回は特に重要と言われる「思考系」と「感情系」の中から、すぐに使えそうだなと思ったものを2つずつ厳選しました。
思考系のトレーニング方法
思考系のトレーニング方法は、以下の2つです。
・必ず10分間の読書をする
それぞれのトレーニング方法について解説していきます。
①寝る前に必ず3つのことを記録する
あまりにも詰め込んだ生活をしていると、「先週の金曜日は何をしていたの?」と聞かれても全く思い出せないことがあります。
これは1日の総括ができていないことが原因で、曜日感覚がなくなるのもこれと同じ現象です。
そこで、寝る前に以下の3つを記録するようにしてください。
②一番大変だったこと
③やり残したこと
一番大変だったことが「いつもなら30分で終わるはずの数学の問題集が、1時間もかかってしまった」だったとします。
この場合は、「なぜ1時間もかかってしまったのか」を考えるとより効果的です。
「なんか体調が悪くて頭がボーッとしていた」ということであれば、仮眠して脳を回復させたほうが良いですよね。
このように、原因と解決策をセットにして考えることを心がけましょう。
また、これはベイラー大学の実験でもあった、寝る前にToDoリストを作ることで入眠スピードが9分早くなる効果も期待できるので、ぜひやってみ下さい!
②必ず10分間の昼寝をする
ひたすら考え続けてもアイデアが出ない時は、いったん休憩するのが最も効率の良い方法です。
「これまで全然アイデアが出なかったのに、シャワーを浴びている時にパッと出てきた」という経験や「休憩がてら散歩をしている時にふと解決する糸口を見つけた」という経験は、多くの方がしていると思います。
これは、副交感神経が優位になることで、全身がリラックス状態になったからだと言われています。
なので、忙しい受験生やビジネスパーソンほど積極的に休憩をとるべきです。
昼寝は10~15分、つまりパワーナップを行うことで、脳は完全に回復すると言われています。
この昼寝の効果に関しては数多くの研究があるので、積極的に取り入れてみるのが良いのではないでしょうか。
souさん
感情系のトレーニング方法
感情系のトレーニング方法は、以下の2つです。
・周りの人にその日の印象を伝える
それぞれのトレーニング方法について解説していきます。
①褒めノートを作る
何をやっても上手くいかないってことありますよね。
こういう時は、どうしても気持ちが後ろ向きになってしまいます。
ですが、あまりにも気持ちが後ろ向きになると、いざという時に諦めの気持ちが先行してしまい、普段なら成功するようなことが上手くいかなくなります。
これを防ぐためには、常に自分の心の動きに気を配ることが大切です。
そして、これを実現するのが「褒めノート」です。
褒められると感情系脳番地が刺激されるだけでなく、隣接した思考系脳番地も一緒に刺激されるため、2倍効果のある方法と言えるわけです。
先ほど紹介した「3つのこと」と一緒に、ノートに書き出しましょう。
②周りの人にその日の印象を伝える
ロングヘアの女性がショートカットにしてきたら、「おっ、髪切ったな」って思いますよね。
これはかなり大きな変化ですが、よく観察すれば人間は小さな変化を絶えずし続けています。
このような人の表情や雰囲気から違和感を察知するのが「感情系脳番地」の働きです。
これを鍛える方法が、相手の体調や心理状態を一瞬で感じ取り、気づいたことを伝えるといったものです。
「今日なんか疲れてない?」
「機嫌が良いみたいだけど、なんかあった?」
といった感じです。
重要なのは『一瞬』で判断することです。
時間をたくさんかけてしまうと感情系の脳番地は上手く活性化しないので、あくまでも一瞬を意識してください。
また、伝え方にも気をつけましょう。
「なんか今日つまらなさそうな顔してるね〜」って感じで言われると、シンプルにウザいですよね。
「今日つまらなさそうな顔してるけど、なんかあった?」といった感じで、ブチギレられないように上手く印象を伝えましょう。
まとめ:「脳の教科書」は日常生活にも使える
脳科学に関しては知らない部分が大きく、勉強になる内容が盛りだくさんでした。
何より、日常生活にも使えるのが嬉しい点でしたね。
今回紹介したアクションプランのうち、どれか1つで良いので実践してみてください。
そうすれば、あなたの脳は良い方向へと変化していきます。
本書では先述した内容を含めて、脳の8つのエリアが目覚める66個のトレーニングが紹介されていました。
気になる方はぜひ読んでみて下さい。
では、また。
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