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勉強効率が爆上がりする休憩の過ごし方【時間も解説します】

勉強効率が爆上がりする休憩の過ごし方【時間も解説します】

こんにちは、受験革命ラボのsouです。

今回は「勉強効率が爆上がりする休憩の過ごし方」と題して、休憩中にやることでその後の勉強効率を上がる方法を科学的にご紹介します。

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なぜ休憩が必要なのか?

まず始めに、「なぜ休憩を取らないといけないか」について解説します。

結論、「人間の集中力が何時間も続かないから」です。
これは知っている方がほとんどですよね。

イスラエル工科大学のペレッツ・ラビー教授によると、「人間の集中力は90分サイクルで、90分ごとに脳の活動レベルは休息を必要とする水準まで下がってしまう」とのことです。

また、東京大学の池谷裕二教授によると、「勉強している中学生の脳のガンマ波を測定したところ、適度な間隔で休憩を挟みながら勉強することで集中力が回復していた」そうです。

ガンマ波は、記憶力が高まったり、ワーキングメモリが鍛えられたりと、さまざまなメリットをもたらしてくれるものです。

これらのことから、『休憩が集中力の維持に欠かせないこと』は理解できますよね。

しかし、休憩は過ごし方がとても重要で、ここを間違えると集中力が回復しないどころか、さらに減ってしまうという事態に陥ります。
だからこそ正しい休憩の過ごし方を知って、勉強効率を上げてほしいのです。

勉強効率が爆上がりする休憩の過ごし方

勉強効率が爆上がりする休憩の過ごし方は、以下の3つです。

・ボーッとする
・仮眠(昼寝)
・軽く体を動かす

それぞれの効果について解説していきます。

①ボーッとする

これを聞いて「ボーッとしていいんですか?」って感じる方も多いと思いますが、実はボーッとするだけでも記憶は定着します。

144人の学生を対象にした実験では、学生に読み上げられる単語を覚えてもらっています。
そこから8分間の休憩を挟んだ後にテストを行い、「どのくらい単語を覚えられているか」を調べています。

この8分間の休憩の際に、被験者を以下の6つのグループに分けています。

グループ分け
①ラジオを聴いて覚える
②ビデオを見て覚える
③間違い探しのゲームをする
④数学の問題を解く
⑤雑音の中のピアノの音を聞く
⑥何もせずにボーッと椅子に座る

どのグループが一番テストの点数が良いのかを調べたんですね。

結果をお伝えすると、⑥の「何もせずにボーッと椅子に座っいたグループ」が最も点数がよく、その他の5つのグループの成績に差はありませんでした。

つまり、学校の休憩時間などでは、今終わった授業の復習をするのではなく、何もせずにボーッとしているほうが記憶に残りやすいということですね。

②仮眠(昼寝)

どれだけ集中力のある人でも、一生懸命脳を使うと昼過ぎから夕方にかけて眠くなります。

多くの人は、昼ごはんを食べてから少し経つと眠くなるわけですが、眠い時は寝ちゃいましょう。
そのほうが脳が回復し、午後の勉強も朝と同じくらい集中することができます。

例えば、NASAがパイロットを対象にした実験では、26分間の昼寝をすると「認知能力が34%、注意力が54%向上すること」が分かっています。

この他にも、45分の昼寝で脳と体のパフォーマンスが向上した実験や10分寝るだけで認知機能が復活した実験などがあるので、昼寝のメリットに関しては申し分ないと言えます。

昼寝の時間と効果に関しては、以下を参考にしてください。

メモ
・10~20分の昼寝→集中力や生産性の向上
・30分の昼寝→疲労の回復
・40~60分の昼寝→全身がリフレッシュする
※ただし、これに関してはデータが不足しています

オススメは15分前後の昼寝で、長くても30分以内に抑えましょう。

とは言え、「私はなかなか昼寝できないです!」って方もいますよね。
そんな方は目を閉じるだけでもOKです。

ファーマン大学の実験では、15分間目を閉じて休むだけで「パズルゲームをしたグループよりも、遥かに記憶力が高いこと」が分かっています。

ちなみに私の場合は、「10分間は目を閉じて休もう!」って感じで仮眠をしています!

souさん

③軽く体を動かす

ここまでは、ボーッとしたり、仮眠をとったりと、「ザ・休憩!」って感じのことを紹介してきました。

ですが、実は何もしない時よりも、体を動かした時のほうが、活力の増加や疲労の減少に繋がることが分かっています。
つまり、『体を動かすことが最強の休憩法』と言えるのです。

ブルゲンラント応用科学大学の学生を対象にした実験では、学生を4つのグループに分けています。

グループ分け
①ストレッチやジャンプなどをする運動休憩(12.4分)
②ガイド付きのボディスキャン瞑想のリラクゼーション休憩(11分)
③座ったまま自由に休憩する座位休憩(10分)
④休憩なし(10分)

そして、「実験休憩の部分」で、それぞれの方法で休憩をしてもらっています。

休憩の過ごし方
・120分授業
・15分のコーヒーブレイク
・45分授業
・実験休憩
・20分授業
・45分授業

その結果分かったことが、下記の通りです。

・座り休憩と運動休憩は「疲労が有意に減少した」
・座り休憩は「活力を20分後まで持続した」
・運動休憩は「活力を大きく増加させ、疲労を小さく減少させた」
・運動休憩のみが「集中を要する知覚能力を改善した」
・リラクゼーション休憩は「疲労減少だけ座り休憩より優れていたが、他は同じだった」

まとめると、最も効果が得られたのは「運動休憩」で、その効果はどの休憩方法よりも優れていたのです。

運動とはいっても、50mダッシュなどの激しい運動をする必要はありません。
ストレッチやバーピーなどの軽い運動でOKなので、汗をかかない程度に動くのが良さそうです。

勉強効率が爆上がりする休憩時間

休憩時間に関しては、主に以下の2つがあります。

・小休憩
・大休憩

それぞれの休憩をとるタイミングについて解説します。

小休憩

小休憩は1時間に1〜2回休憩を入れることを指します。
時間は5〜15分が目安になります。

注意
ただし、数秒目を閉じて休むだけでも効果があるので、ボーッとする前に数秒の休憩を撮るのも効果的です。

有名な勉強法にポモドーロ・テクニックがありますよね。
これは「25分勉強-5分休憩」を繰り返す勉強法のことで、実際に使っている方も多いのではないでしょうか。

このほかにも、学校の授業のような「50分勉強-10分休憩」「90分勉強-15分休憩」などがあります。

休憩時間に正解、不正解はなく、その時々に応じた休憩時間をとるのがベストです。

個人的には、「30分勉強-5分休憩」がオススメです!

souさん

大休憩

大休憩は、主に30分以上の休憩のことを指します。
昼寝などがこれに当たりますね。

また、どうしても脳が働かないと感じた時に、長めに休憩をとるのも効果的です。

私も昼寝を込みで、大体30分程度の休憩をとっています!

souさん

先述したように、どちらが良い悪いはありません。
その時の調子に合わせて時間を調整してください。

では、また。

参考文献
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2644330/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16796222/
http://press.endocrine.org/doi/10.1210/jc.2014-2566
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/smi.2830

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