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【意外】実は睡眠の質が下がる行動Top3【解決策も提示します】

【意外】実は睡眠の質が下がる行動Top3【解決策も提示します】

こんにちは、受験革命ラボのsouです。

今回は「実は睡眠の質が下がる行動Top3」と題して、寝る前に実はやってはいけない行動をご紹介します。

もしかすると、あなたの成績が伸びない理由はここにあるかもしれません。

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睡眠不足が勉強に悪影響を及ぼす理由

あなたもご存じのように、記憶は眠ってる間に強化されるため、睡眠不足は学習の効率を遅らせてしまいます。

実際に、ハーバード大学の実験で被験者をよく眠らせた後でテストしたところ「以前よりも格段に点数が上がり」、逆に睡眠不足の被験者は「新しいスキルを身につけるスピードが極端に遅くなる」という結論が出ています。

この他にも、睡眠不足には「不幸感が増す」や「イライラしやすくなる」といったデメリットがあり、良いことは1つもありません。

このように睡眠は勉強にとってとても大切な要素なので、今回紹介する行動をやらないようにしてください。

実は睡眠の質が下がる行動Top3

結論からお伝えすると、実は睡眠の質が下がる行動は以下の3つです。
なお、ここでは「スマホをいじる」といった多くの人が知っていることは入れていません。

・エアコンをつけて寝る
・スヌーズ機能を使う
・眠ろうとする

それぞれの行動について解説していきます。

第3位:エアコンをつけて寝る

暑い時期にはクーラーをつけたまま寝て、寒い時期にはヒーターをつけたまま寝る方が多いのではないでしょうか。
ですがこの習慣、実はとても危険です。

今回紹介するのは、デンマーク工科科学大学の実験で、被験者に換気した部屋と換気の悪い部屋で1週間ずつ寝てもらっています。
換気の方法はとてもシンプルで、以下の2パターンです。

換気の方法
・寝る前にドアか窓を開けておく
・専用のファンで換気をする

なお、室内の温度はすべて揃えて、二酸化炭素の量だけで睡眠の質が変わるかどうかを調べています。

実験の結果、換気をしたグループには次のような変化が見られています。

・みな「さわやかな気分になった」と回答した
・睡眠の質も有意に改善した
・翌朝の気分も良く、眠気も少なく、集中力もアップした
・論理的な思考力テストの成績も良くなった
たったこれだけのことでこの変化はすごいですよね!

souさん

難しいことは考えずに、最低でも寝る前に5分ほど換気をしましょう。

第2位:スヌーズ機能を使う

「朝起きるためにスヌーズ機能を使う」という方は多いと思います。
きっとあなたもそのうちの1人ですよね。

スヌーズといえば、普通は「あと10分だけ寝れる!」という希望を叶えてくれる嬉しい機能ですが、行動経済学的には全くの逆効果です。

ここで、行動経済学者のダン・アリエリー博士の言葉を見てみましょう。

ダン・アリエリー博士

スヌーズ機能を使うと、私たちの体は混乱してしまう。同じアラームの音でも、ときに「目覚ましが鳴ったら目を覚ませ!」というメッセージになり、また別のときには「目覚ましが鳴ったら後10分寝てもいい!」というメッセージに変化するからだ。

つまり、同じアラーム音なのに状況によって意味が変わってしまうため、「脳がどう反応していいのか」と困ってしまうのです。

この問題に対する行動経済学の解決法は至ってシンプルです。

・減らしたい行動は、実行に必要な手間を増やす!
・増やしたい行動は、実行に必要な手間を減らす!

「朝起きる」は増やしたい行動に入るので、実行にかかる手間を減らす工夫をするべきだということですね。

頭が良くなる朝の過ごし方【結論:決断の回数を減らそう】でも書いたように、朝は行動をルーティン化するのはベストです。

ちなみに私の場合は、光アラームを使って起きています!

souさん

参考までにリンクを貼っておきます。

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第1位:眠ろうとする

布団に入ってもなかなか眠れなかった経験は、誰しもがしたことがあると思います。
もちろん、これ自体は悪いことではありません。

しかし、そこで「明日も学校あるし、眠らなきゃ!」って考えると、実は睡眠の質の低下を招いてしまいます。

これはモスクワ州立大学の実験によって分かっていることで、この実験では35人の睡眠障害を持たない健康な男女を対象に、以下の2つのグループに分けています。

グループ分け
・「できるだけ早く眠りにつけられれば、金銭的な報酬が得られます」とやる気を起こさせる指示をするグループ
・「眠れるかどうかは関係ありません。ただリラックスしてください」と中立的な指示をするグループ

分かりやすく言うと、「早く眠りにつきたいグループ」と「対照グループ」に分けたわけですね。

その結果、早く眠りたいグループには次のような変化が見られています。

・睡眠の覚醒回数を有意に増加した
・目覚める回数もやや増加した
・総睡眠時間と最長の連続睡眠時間は減少した

つまり、眠りに入ろうとする意思は「睡眠を断片化させて睡眠の質を悪化させる」のです。

布団に入っても眠くならない時の対処法は『ベッドに入って15分間眠れなかったら一旦ベッドから出る』というものです。
「眠くなった時にだけ布団に入る」をひたすら繰り返してください。

あとは、テレビを見る、食事をする、スマホを触るといったことをしないように心がけましょう。

では、また。

参考文献
https://www.nature.com/articles/nn1200_1237
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/ina.12254
https://www.wsj.com/articles/the-struggle-to-wake-up-can-be-alarming-1477578628
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/jsr.12120

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