こんにちは、souです。
今回は、中野信子さんと山口真由さんが書かれた「『超』勉強力」について解説していきます。
もはや説明不要だとは思いますが、中野さんは脳科学者で、ホンマでっかTVにも出演されています。
山口さんは元財務官で、現在はニューヨーク州で弁護士をされている方です。
お二方とも東大出身で、山口さんに至っては東大首席という、超がつくほどのハイスペック女性です。
そんなお二方が対談された「『超』勉強力」を分かりやすく解説していきます。
目次
前提知識:お二人の勉強法の違い
実はこのお二人、勉強の仕方が全く違うんです。
どう違うのか?
ザックリ言うと、中野さんは才能型で、山口さんは努力型です。
中野さんは、「努力不要論」という本を出されているくらい、努力に対しては否定的な意見を持たれています。
これに対して山口さんは、超がつくほどの努力型で、努力だけでのし上がったと言えるほどのお方です。
そんな勉強の仕方が真反対とも言えるお二方が対談されたということで、勉強法を研究している私としては、喉から手が出るほど「読みたい!」と思える本だったわけですね。
souさん
そんな本書は、「中野さんの思考法→山口さんの思考法→中野さんの勉強法→山口さんの勉強法→お二人の対談」という順序で構成されています。
その中から重要だと思った、下記の3つのセクションに分けて解説していきます。
②7回読み勉強法
③勉強ができる人の特徴
では、解説していきますね。
学びは知ることが9割
この「学びは知ることが9割」というのは、中野さんの言葉です。
冒頭でもお伝えしたように、中野さんは無駄な努力が嫌いで、とにかくコスパ良く勉強したい方です。
中野さんの幼少期
そんな中野さんは、小学校の頃から、周りの友人や先生から「変わっているね。」と言われていたそうです。
こう言われると、私を含めて多くの人は、「まじか、自分変わってるんだ…」って凹みますよね。
なんと、周りの人のおかげで、自分が社会不適合者ということに気づけて、むしろありがたいと言っているんですよね。
souさん
こう言われると、「自分は普通の会社には入れそうにないから、違う道を探さないとな…」ってなるわけですね。
「自分は周りに適応しにくいから、この特徴を強みにする必要があるな」みたいな感じです。
もっと具体的にいうと、「自分にある程度の裁量権があって、周りにさほど適応しなくても良い仕事をすべき」という方針ですね。
そうやって自己分析した結果、「研究」という職業を選んだそうです。
自己分析することの大切さ
souさん
本当の自分を知らないせいで、次のようなことが起こります。
・サラリーマンとしての適性があるのに、起業ブームに煽られて会社を辞めて失敗してしまう
会社を辞めて起業する人が、特別優れているわけではありません。
いるだけでチームが上手くまとまったり、みんなが業績を上げやすいように振る舞えるタイプだったりと、サラリーマンとして優秀な人もたくさんいますよね。
だからこそ、自分のことをもっと知るべきですし、自分で自分を評価できることが大切なんですね。
大切なのは「自分のできること」を探すこと
特に、ここで大事なのは、『自分のできること』を探すことです。
・パソコンが得意なら、プログラマーやIT企業への入社を目指す
このように、自分の強みを理解しないと、本当にやりたい仕事にたどり着くことはできません。
まずは、自分の「得意なこと探し」をしてみましょう。
7回読み勉強法
この7回読み勉強法は、山口さんの勉強法で、知っている方も多いかもしれませんね。
印象的だった山口さんの言葉
詳しい解説をする前に、印象的だった言葉を紹介します。
それが、「勉強ができる人は、自分の勉強法を確立している」という言葉です。
souさん
勉強法の紹介をしている私が言うのもおかしな話ですが、結果、自分が行きたい大学や高校に受かれば、勉強法はなんでも良いんです。
逆に言うと、科学的に効率の悪い勉強法と言われていても、その人がMaxに力を発揮できるなら、それがその人にとってのベストな勉強法なわけですね。
私は、これまで3,000人以上の受験相談に乗ってきましたが、90%以上の人は勉強法が確立していませんでした。
質は、量をこなしていけば後からついてきます。
つまり、自分にとっての最適な勉強法を確立することが、勉強ができる人・得意な人になるための原則なわけですね。
そんな、自分にとって最適な勉強法が、山口さんにとっては「7回読み勉強法」だったのです。
7回読み勉強法のやり方
7回読み勉強法のやり方は、次の通りです。
2回目…少し細かく読む
3回目…もう少し細かく読む
4回目…キーワードを意識して読む
5回目…キーワードとキーワードの間を意識して読む
6回目…細部(具体例)に目を向けて読む
7回目…先に要約しながら読む
1〜3回目は、「サーチライト読み」と言って、本の全体像を掴むプロセスです。
流し読みをする中で、少しずつ細かい部分まで読んでいくイメージですね。
4〜5回目は、「平読み」と言って、要旨を掴むプロセスです。
重要なキーワードを意識しながら、普通のスピードで読んでいくイメージですね。
6〜7回目は、「要約読み」と言って、文字の通り、要約をしながら読むプロセスです。
ここまでで8割くらいは理解できているので、答え合わせをしながら読むイメージですね。
7回読み勉強法のメリット
基本的には流し読みをしますが、回を重ねるごとに少しずつ能動的な姿勢で読むので、ただ読むだけよりも記憶に定着しやすいのが、この7回読み勉強法の特徴です。
最初は7回にこだわらず、10回でも20回でも流し読みをして頂いてOKです。
記憶は反復ゲーなので、試す価値は大いにありそうですね。
7回読み勉強法について、もっと詳しく知りたい方は、「東大首席が教える超速「7回読み」勉強法」を読んでみてください。
勉強ができる人の特徴
結論、勉強ができる人の特徴は「本が好き」ということです。
科学で認められた読書のメリット7選」という記事を書いているくらいの読書好きの私としては、ただただ歓喜でした。
科学で認められた読書のメリット7選【結論:今日から本を読もう】勉強ができる人に読書好きが多い理由
では、なぜ勉強ができる人の多くは、読書好きなのでしょうか?
お二人曰く、「好奇心が旺盛」とのことです。
確かに、読書をする時って、「新しい知識を学びたい」とか「自分の知らない世界を知りたい」といった風に、好奇心で読むことがほとんどですよね。
これが、勉強でも成果が出る大きな要因ということです。
まる君
国語力は、勉強をする上でも、働く上でも大切なスキルです。
そんな国語力を磨けるのが「読書」で、さらに好奇心を育む意味でもオススメなわけですね。
好奇心は勉強に関係ないことでもOK
ちなみに、中野さんいわく、「好奇心はゲームやプログラミングといった、勉強に関係ないことでも大丈夫」とのことです。
「受験とは関係ないことでも、自分が興味があることならそれを突き詰めるべき。」
これが、中野さんの主張です。
souさん
ゲームやプログラミングといったことが得意なら、是非是非そのまま極めてください。
まとめ:勉強は人生を良くする最高のツール
ということで、最後にまとめです。
今回は、中野信子さんと山口真由さんが書かれた「『超』勉強力」について解説しました。
東大出身のお二人が対談された部分は特に面白く、どんな人にも響く内容でした。
興味がある方は、ぜひ読んでみてください。
勉強は人生を良くする最高のツールなので、ぜひ本記事をキッカケに、勉強する方が増えてくれると嬉しいです。
では、また。
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